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快眠コラム

光を使ってスッキリ目覚める 後編

前回のおさらい

 スッキリ目覚めるためには睡眠と覚醒の生理的メカニズムを理解するとともに、光をうまく活用することが大切です。睡眠のサイクルは約90分とされており、睡眠時間をその倍数にすることで、ちょうど浅い睡眠の時に目覚ましが鳴って、気持ちよく目覚められるといわれています。しかし約90分というのはあくまでも目安。そこでお薦めしたいのが、光の活用です。目を閉じた状態であっても、光はまぶたを透過して脳を弱く刺激し、自然に浅い睡眠へと導いてくれます。したがって、朝、光で浅い睡眠となったところで目覚まし時計を鳴らすようにすれば、目覚めの気分を改善することが期待できるのです。

光を活用した実験

  光による目覚めの改善方法の有効性について検証実験を行いました。起床時刻の30分前から部屋を徐々に明るくしてアラームを鳴らして目覚めた時と、真っ暗なままアラームを鳴らして目覚めた時の睡眠の深さの変化を調べたところ、部屋を明るくすることで、比較的深い睡眠が少なくなり、浅い睡眠へと誘導されたことが確認され(図3)、それによって、目覚めの気分 も安定することが分かりました(図4)。このような実験結果から、目覚めの気分を改善するには、カーテンを少し開けて寝るなどして、太陽の光が起きる前から部屋に入るようにしておくと良いでしょう。ただしこの場合、「夜寝る時に遮光できない」「冬は起きる時間に太陽が出ていない」「夏は明るくなるのが早すぎて、早く目覚めてしまう」などの課題があります。したがって現代生活では、目覚めの時刻に合わせて寝室を徐々に明るくする機能のある照明器具を活用し、ライフスタイルに合わせて賢く光を活用することをお薦めします(図5)。

図3

図4.5

照明を活用したお子さんの目覚め支援

 近年、目覚めの気分が悪いのは大人に限った話ではなく、子供たちの目覚めの悪さも問題となっています。毎朝、子供を起こすのに苦労しているという人も少なくないのではないでしょうか? そこで、目覚めの時刻に合わせて寝室を徐々に明るくする機能のある照明器具を用いて、子供たちの目覚めを改善できるかどうか、小学生33名を対象に検証実験を行いました。その結果、起床時の気分の改善や、家族に起こされることなく自分で起きられる子供が増える、などの効果を確認しました(図6)。お子さんの朝の目覚めが気になる方は、寝室の光環境の見直しを検討してみてはいかがでしょうか?

図2

野口 公喜

パナソニック株式会社
野口 公喜

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