セルフチェック
気になる症状があればセルフチェックをしてみましょう。
簡易PSG検査はいびきや日中の眠気などがあり、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われる患者さんに対して最初に行う検査です。携帯型の装置を就寝時に装着し、睡眠中の呼吸状態や心拍数、酸素飽和度(SpO2)などを調べます。なかには、呼吸運動や体動、心電図など測定できる項目が多い装置もあります。
簡易PSG検査は、自宅で検査ができる点が最大のメリットで、普段の睡眠に近い、リラックスした状態で検査ができます。患者さん自身で検査装置を装着し、普段通りに就寝することで、睡眠中の呼吸状態などを記録します。1回の記録では判断が難しいこともあるため、2〜3晩測定する場合もあります。
入院して行う検査の場合、入院日の調整が難しかったり、検査の待ち期間が長くなったりすることもありますが、簡易PSGによる検査は、装置を医療機関から借りた日の夜から開始できる点もメリットといえるでしょう。
睡眠中の呼吸状態などを記録することでSASの診断に役立てるのが簡易PSG検査の目的です。そのため、睡眠の質やそのほかの睡眠を障害するものは簡易PSG検査ではわかりません。
簡易PSG検査では、患者さん自身が装着してから起床後に外すまでが記録されるため、実際の睡眠時間はわかりません。そのため、AHIが少なめに出る可能性があります。簡易PSG検査のみでSASと診断されることもありますが、SASを見逃さないために、さらに詳しい検査を行います。
睡眠障害の原因になる他の病気や高血圧や2型糖尿病などの合併がなく、次の自覚症状などのうち2つ以上が当てはまる場合
簡易型PSG検査でSASの可能性があり、さらに検査が必要だと判断された場合、入院して終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)を行います。睡眠の質や呼吸状態、体の動きなどを詳しく調べ、SASかどうかを判断します。