セルフチェック
気になる症状があればセルフチェックをしてみましょう。
せっかくの楽しい海外旅行も、時差ボケで台なしになるとツライものです。時差ボケの別名は、ジェットラグ症候群。時差のある遠い地域にジェット機でいっきに移動することで、現地時間と体内時計にズレが生じておきる症状の総称です。
なかでも多いのが、睡眠障害の訴えです。夜眠れず、逆に昼に眠くなって頭痛、イライラ、疲労感なども伴うようになります。せっかくの観光地めぐりも足どりが重く、移動中にはついつい居眠り。旅行中、ずっとこんな調子だとちっとも楽しくありませんね。
時差ボケをすぐに解消できるお薬があれば助かりますが、今のところ、そのような特効薬はありません。「なんとか気力で乗り切る」という考え方もありそうですが、少しでも症状を軽くしたい場合におすすめなのが、旅行の数日前からの時差ボケ対策です。
時差ボケ対策の手はじめとして、まず、体内時計を現地時間に近づけてみましょう。具体的には、出発の数日前から、身の回りの時計の一部を現地時間にセットします。「日本は朝だけど、むこうは夜中」などと意識することで、現地の生活リズムに順応しやすくなります。
そして、東向きのフライト(アメリカ方面)であれば早めに就寝し、西向き(ヨーロッパ方面)ならちょっとずつ夜ふかしをして、体そのものを現地時間に近づけていきます。一般的に時差ボケの症状が重いとされる東方面の旅行では、この方法がおすすめです。
逆にNGなのが、出発直前にあわただしく家事や仕事を片づけること。疲れた体で出発すると、時差ボケはより強く出やすくなるので要注意。出発の前日ともなれば、「もうガイドブックを読むだけ」という状態が理想的です。早めはやめの対策で、快適な旅行を実現しましょう。