セルフチェック
気になる症状があればセルフチェックをしてみましょう。
体のつくりやはたらきは、性別によって多くの点で異なりますが、眠りもその例外ではありません。
月経が近づくと「イライラする」「ものごとに集中できなくなる」と感じる女性は少なくありませんが、同様に多くの女性が「眠くなる」と感じます。
これらは月経前症候群(PMS)の典型的な症状で、女性ホルモン量の変化に伴い、一日における体温の変化にあまり差が出なくなることなどが関係していると考えられています。
対策として、月経と睡眠の記録をつけてお互いの周期を知り、それにあわせて行動のスケジュールを立てるようにすれば、生活に支障が出にくくなります。
妊娠や出産も、睡眠に大きな影響を及ぼします。妊娠初期は、やはり女性ホルモン量の変化に伴って、いつもより眠くなりがち。一方、後期に入ると頻尿や胎動の影響で、睡眠中に目が覚めやすくなります。出産すると、夜中の授乳や子育てのストレスなどによって、睡眠時間が短くなり日中は眠くなるので、昼寝の時間を確保するようにしましょう。
年齢を重ねたすべての女性が、いずれは迎えるのが更年期。性別に関係なく、高齢になると睡眠は浅く、かつ短くなるものですが、女性の場合は更年期障害として、顔のほてりやのぼせなどともに、不眠の症状が現れることがあります。原因として考えられるのは、女性ホルモンの減少による影響や、健康面や将来への不安から生じるストレスなどです。更年期障害かもしれないと感じたら、婦人科などで相談すると良いでしょう。