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快眠コラム

年齢とともに変わる睡眠

快眠のススメ

年齢とともに早寝・早起きの生活へ

年齢を重ねることによる身体の変化は、多くの人が感じるところでしょう。若い頃と比べて疲れやすくなった、脂っこいものを食べると胃がもたれる、などなど…。このような年齢に伴う変化は、睡眠でもみられるようになります。

例えば高齢のご両親と一緒に暮らしている方は、働き盛りだった頃と比べてご両親が早寝・早起きの生活に変わったと感じることはないでしょうか?これは、睡眠のリズムを調整している体内時計の変化によるもの。体内時計は、年齢を重ねることによって、早寝・早起きのリズムに変化するのです。高齢の方が朝型の生活スタイルを送るようになるのは、人間にとってごく自然な現象だといえます。

高齢者が夜中によくトイレに立つ理由は?

眠りの質にも変化がみられます。通常、深い眠り(ノンレム睡眠)が一定時間続いた後に、浅い眠り(レム睡眠)へと移行します。高齢になると、この深い眠りが続く時間が短くなるので、睡眠全体でみると、浅い眠りの合計時間が増えることになります。高齢者は、夜中にトイレに立つことが多くなりますが、その理由のひとつとして、眠りが浅いために、わずかな尿意でも目が覚めやすくなるということがあるのです。

高齢者の中には、睡眠障害に悩まされる人もいます。高齢者に多いといわれるのは、寝つきが悪くなったり眠りが極端に浅くなったりする「不眠症」や、睡眠中に呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」、むずむず脚症候群と呼ばれることもある「レストレスレッグス症候群」など。高齢になってから睡眠について悩むようになった場合、これらの病気の疑いがあるので、早めに医師に相談することが望ましいといえます。